今日は、日常の些細な一場面を、絵本風に書いてみます。
挿絵を思い浮かべながら、物語に身を委ねて下さい。

『パンと猫』

外のベンチでパンを食べていました。
待ち合わせまで時間がなかったので、急いで食べていました。

それはとても寒い夜でした。
肩がガタガタするくらい、寒い夜でした。

しばらくすると猫が、2匹やってきました。
なにかすごく、警戒してやってきました。

パンをちぎって、投げてみました。
食べるかどうか、見ていました。

食べませんでした。
匂いだけ嗅いで、食べませんでした。

なんか悔しくて、今度はポテトを投げてみました。
食べるかどうか、見ていました。

食べませんでした。
一口噛み付いて、食べませんでした。

負けた気がして悔しくて、肉まんを買って来ました。
ちょっと高い肉まんを奮発して買いました。

肉まんをちぎって、投げてみました。
食べるかどうか、見ていました。

食べました。
2匹で必死に食べていました。

そして、一匹の猫が近づいてきて、俺の膝の上に乗りました。
とても温かい感覚に、俺は包まれました。

その猫にとって、俺がどういう存在だったのかはわかりません。

ただ、猫はにゃあにゃあと、また別の肉まんのかけらをねだるのでした。

肉まんのかけらを投げる俺。食べる猫。

猫が去ったあと、そこには肉まんの皮だけが食べ残してありました。

やっぱり、パンは嫌いだったんだと、気づかされました。
12月の寒い夜の出来事でした。


明日は絶対まじめにネタ書きます!

ただ、最近は寒くて、何がおもしろくて、
何がおもしろくないのかの感覚も麻痺してきています。苦笑